胡乱な電話
2015.11.26
先ほど、とても胡散臭く奇妙な電話があった。

はじめ、何も言わないまま2~3秒で切れたが、その間、私はバックノイズを聞いていた。
5~6分して再び電話が鳴った。
先ずバックノイズを確認し、先ほどと同じバックノイズであることを確認してから声を発した。
「もし」
すると、ややもたついた感じで「下流老人さんのお宅ですかですか」と問うので、
「そうです」と答えた。
「不動産の苦情調査をしている者ですが、今月、土地を買いましたね」と言うので、
「ええ、買いました」と答えた。

「実は、◇◇◇(宅建業者名)から土地を購入した方で、とても高い値段で買わされたと苦情があり、調べているのですが、それが下流老人さんの購入された土地です」と言う。
変なことをいう奴だなと思いつつ「それが、どうして私の手に」と問うと、
「買い戻させたのです」と言う。
ますますもって妙なことをいう奴だと思い、「明らかにこれは騙(かた)りだ」と判断。
私は、些細なことにこだわる性質。
登記事項証明書や資料を通読している私は、最初の説明の時点から幾つかの嘘を感じ取っている。

それにしても、登記事項証明書を閲覧するか入手して私の氏名と電話番号を調べ、電話をしてくる様な相手だから、これは何らかの悪意を持つ奴?
または、南北両隣の土地を管理する会社(南北の土地は管理会社が異なる)の営業活動か?
と思いつつ、そういえば、南側隣地は管理業者名とともに売地の看板が出ていたななどと思いを巡らせながら、話を合わせる。

先方「どうやってこの土地を知りましたか」
私「ネットですね」
先「えっ、何ですか」
私「思いつきでネット検索をしたら、たまたまヒットしたもので」
先「それって、スーモみたいなものですか」
私「違いますが、まあ、似たようなもんです」
先「この土地をどの様に使う予定ですか」
私「出会い頭の事故みたいな感じで買ったので、決めてない。」
先「いくらで買いましたか」
私「かなり安かったですね~」
先「数十万円くらいですか」
私「そんなもんです。じゃ、これから食事なんで」と電話を切る。

バブル期に分筆・造成された土地を購入したであろう、最初の所有権者がある。
次に、2年ほど前に洋和折衷の珍しい氏名の女性が所有権者となり、
次は、本年10月に件の宅建業者が所有権者となって、
今は、今月から私が所有権者となっている。

従って、問題とされる宅建業者から購入しているのは私だけであり、珍しい氏名を持つ女性は最初の所有権者から購入しているのであって、宅建業者は仲介をしているに過ぎないと思われる。
この場合、最初の持ち主はバブル期の購入(620万円で抵当権の設定あり)であり、これ売る際にも高い値段を希望したであろうことは容易に想像ができる。
従って、宅建業者はその希望額に沿って仲介を行ったはずであり、とても高い値段で宅建業者に買わされたというのは、そもそも当たらないだろうと思う。
また、土地に定価があるわけでもなく、売主買主の双方が折り合えばその価格で取引が成立するわけで、後で高いの安いの言うのも、自分の不明を恥じるべきだろうと思う。

諸諸を勘案してみと、この電話をしてきた人物は、苦情調査をしている者では無いし近隣土地の管理業者でも無く、2番目の所有者の関係者の可能性が高いと思われる。
ちなみに珍しい氏名は日本では唯一無二の名ではないかと思う。カタカナの苗字を検索するとイタリアの宮殿がヒットするので、イタリア人の苗字なのだろうと推測(ちょい悪パンツェッタ・ジローラモの苗字パンツェッタにも似ている)するが、名前は漢字で二文字。
この宮殿の名は、中庭で遊んだ「ペロータ」という球技に因んでこの名がついたとされているのだそうで、多分、この球技の選手の末裔なのでしょう。
この苗字と名前のフルネームでググルと、数十個がヒットする。
そのヒットしたサイトを見てゆくと、だんだん怪しげなサイトになって行くのが、実に面白い。

この胡散臭さ満載の電話で少し楽しめた。ありがとさん。
 
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