完全休養日
2016.02.15
天気予報で、風が強くなって春一番が吹くだろうことは聞いていたし、多少の雨が降りそうだとも聞いてはいた。

だが昨夜半からの雨と風は完全な嵐の様相で、今日はおとなしくしているより他には無さそうだ。
今日は休めという天の配剤だと了解するしか無さそうだ。

あと2日、来週の土曜日曜日が曇り空で、暑くは無い作業に適した日和であることを願う。

以前、撮ったはずだと思う画像を探してみるが、一向に見つからない。
こんな日もあるさ、今日は晴耕雨読の雨の日だと思い、完全休養に充てることにした。

それにしても昨今の1月2月は荒れる天気が多い様な気がする・・・、そうだ思い出した。


昨年の1月、北海道から千葉へ帰ろうと思ってJR札幌駅から新千歳空港へ向かった。

普段は主に高速バスを利用するのだが、一昨年の2月、新千歳空港へ向かおうと思って地下鉄東豊線で福住駅にある高速バスターミナルへ行って見ると誰も人がおらずただ紙が一枚貼ってあり、そこには「高速道路不通のため欠行」と書いてあった。
慌てて地下鉄に飛び乗って札幌駅へ走り、ちょうど出発直前のエアポートエクスプレスに飛び乗って、新千歳駅から階段を駆け上って、かろうじて締め切り間際にチェックインしたという記憶が鮮明にあり、同じ轍は踏みたくないと思って、その日は最初からJR札幌駅に向かったのだった。
ちなみに、一昨年はかろうじてチェックインして定刻どおり搭乗をしたのだったが、それから飛び立つまでが長かった。
ターミナルビルから離れて誘導路へ向かったのは良いのだが、誘導路手前で停止してそこからが全く動かない。
誘導路を右折してから南端まで行って左に向きを変え、さらに進行して左に向きを変えてそこが滑走路の最南端になっており、そこから北へ向かって滑走して飛び立ち、上空で南に進路を変えるのだ。
私は進行方向左側の一番前の窓側に座っていたのだが、滑走路へ向かう飛行機が次々と前を通過して行き、さらに飛び立って行くのをひたすら見ていた。
離陸する色とりどりの飛行機だけで10機以上見送ったが、結局1時間半近くをただ機内で待つことに費やしたことになるが、それなら搭乗開始時間を遅らせろよと、心の奥で一人叫んでいた。
搭乗すると連絡をしたものの、機内にいるため成田空港で待つ妻には遅れると言う連絡が出来ない。
そんなことがあったために、用心して最初からJRを選択したと言うわけだ。

JRの電車は順調に進むが、時折視界が全く無くなり車体を揺らす様な強い雪が吹き付ける。
これは今日は飛ばないかも・・・と思ったが、万が一飛んだ日にゃ目も当てられない。
南千歳駅の辺りは晴れていて高速バスが走っているのを目するが、結果的にこれがラッキーだった。

空港に着くと、案の定、機体のやりくりがつかず欠航とのこと。
翌日の同じ便を予約してJR千歳駅方面へ向かうと、階段に人が溢れているではないか。
「お」、異変をキャッチして即刻高速バス乗り場へ向かい、案内で聞くとバスは運行しているとのこと。
すぐ来たバスに飛び乗ると運転手から「吹雪がかなり酷くなっているので、高速道路は閉鎖されている可能性が高いと思われます。その場合には下道を札幌都心まで行きますので通常の倍の2時間ほどかかると思いますが、ご了承ください」とのアナウンスがある。
ちなみに、バス乗り場からは雪の降り具合は全く見えない構造になっている。
おおよそ10数人を乗せてバスはすぐに出発し、屋根の下から出ると想像した以上に吹雪いていた。

運転手が言っていた通り、高速道路の入り口まで行くとすでに閉鎖になっていた。
私は一番前に座っていたので、運転手からバス会社へ連絡する声が聞こえる。
「高速道路が閉鎖になっていますが、その件についてどこからか連絡は入っていますか」
「それでは第一報を入れます。高速道路は閉鎖のため、以降のバスは運休してください」
「はい、その通りです。お願いします」と言う感じだった。

と言う事で、どうやら札幌市内へ向かう高速(直通)バスは、自分の乗るバスが最後になるらしい。
ほとんど周りを見渡せない程の強い吹雪に煽られながら、通常は50分程度の福住バスターミナルまで2時間15分ほどかかって到着したのだが、札幌都心まではさらに2~30分ほどかかったのでは無いかと想像する。

その後ニュースで知ったのは、やはりJRは運休して新千歳空港でその夜を明かした人は4千人以上だったそうだ。
さらに次の日も飛行機は飛ばず、帰って来たのは予定日の翌々日だった。

肉体に余裕が無くなり、さらに金の無い年寄りには、異常とか激変は勘弁して欲しいものだ。
 
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