エンゲル係数
2016.07.16
もう、すっかり死語だとばかり思っていた「エンゲル係数」と言う言葉を久久に目にした。

天声人語に記載があったのを読んだのだ。
その文は「このごろエンゲル係数の話題をよく聞く。」で始まっている。
下流老人的には普段から多多考えることはあったのだが、巷でよく聞く話であることは知らなかった。

飽食の世の中だから知らない人があるかも知れないが、エンゲル係数とは生活費に占める食費の割合のことであって、高度経済成長の前から最中には良く聞かれた言葉だった。

エンゲル係数は、ここ数年で25%を超えたと記載されている。
最もエンゲル係数が低かったのは11年前で、23%弱だったのだそうだ。
どうやら、2~3%アップの話らしい。

ちなみに、さかのぼって明治時代は60~70%で推移したものが昭和初期に50%前後に下がり、敗戦によって再び60%前後に戻ったそうだ。
高度経済成長期を経て20%台へ下がったが、低い食糧需給率と円高による輸入食材の高騰、伸びない年金受給額のみで収入の少ない高齢者の増加など、いまの日本にはエンゲル係数を押し上げる要因が揃っていて、実質賃金が上がらない限りこの傾向は続くと書いてある。

と言う訳で、バブル経済の時代はエンゲル係数に対する関心は低調であったが、近年は経済格差の影響か再び脚光を浴びつつあるのだそうだ。

私の計画では、エンゲル係数は野菜のいくつかを自給して40%弱程度であり、高度経済成長期前の水準である。
簡単に言い切ってしまえば、昭和30年代の私の子供時代に戻るだけという感じではないのかな。
そう考えれば、何の憂いも無いね、問題無い。
 
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