老人の証明 変更
2016.02.22
夜間のDIBキャップの使用に耐えられず、またこれも経験だと思い切って尿バックに切り替えてみた。

尿バッグはDIBキャップに切り替えた際にYクリニックで処分しますと言うのを、万が一のため念のためと言って貰ってきていたのだが、正しい判断であったと思う。
やることはいたってシンプルで、DIBキャップを引き抜いて尿バッグの管に繋ぎ替えるだけのこと。
ただ悩んだのは、尿バッグの管の中には空気が入っており、これが膀胱の中に入ったら溜められる尿の体積が小さくなったりしないのかと言うこと。
尿バッグを貰ってくる際に聞いておけば良かったと悔やんだところで、もう後の祭り。

え~いままよと、繋ぎ替える。

繋ぎ替えてしばらくの間は濃い茶褐色の、いかにもバッチリと濃縮していますという感じの尿であった。
もしかしたら水分を制限することによって濃度を増した尿は、バルーンによって擦れて傷付いた膀胱に刺激を与えるなどして強い尿意の引き金になるのかも知れないななどと、素人ながらに思ったりもする。
これで今夜の安眠は確保された訳だから、ここから不足している水分を補給することにして、お茶、スポーツドリンク、白湯を代わる代わる2杯づつ飲んでしばらく様子を見る。

尿の色が明らかに変わって来たのが分かる。
随分と色が抜けて、かなり薄くなっているのがはっきりと見て取れる。
さらに出方も順調な様で、僅かづつではあるが徐徐にバッグ内の量が増えているのが分かる。

結論として思うのは、DIBキャップは行動の制限が全く無くなることだけが唯一のメリットであり、身体のことを考慮すれば、睡眠時間のこと、水分摂取に制限が無くなること等の理由で、尿バッグに軍配を上げたい。
 
老人の証明 冬虫夏草
2016.02.21
午前3時半頃に38.7℃まで発熱して頓服を飲むも、5時頃に再び大汗をかいてシャツを着替える。

前夜はさほど熱も上昇せず、頓服(38.5℃で服用)を服用する必要も無かったのだが、何故か昨夜は熱が上昇した。

午前3時半頃に尿意で目が覚めた時、汗ぐっしょりかいていたために体温測定すると久々の38.7℃。
排尿してからシャツを着替え、用意してあった頓服を服用して再就寝したにもかかわらず、 午前5時頃の尿意で目が覚めた時には再び汗でぐっしょりだったが、先に頓服を服用しているのでその内に下がるだろうと考え、排尿してからシャツを着替えただけで、体温測定もせずに再び就寝する。
その次に目覚めた時に測った体温はすでに平熱であった。

それにしてもこのDIBキャップ、本当に夜間は辛い。
日中はDIBキャップ、夜間は尿バッグに切り替えられる仕様になっていれば良いのにと心底思う。
そして、何と言っても笑ってしまうのは、このDIBキャップを装着した状態で風呂に入ったときだ。
尿道口から20数cmほども水中で上に延びる姿は、色と良い形状と良い、まるで冬虫夏草の様だ。
写真にしてお見せ出来ないのが何とも残念だが、滅多に見られないその滑稽さは気に入っている。

待ち遠しいのは明日、23日の火曜日。
多少、出が悪くとも排尿が出来れば膀胱バルーンと縁が切れる。
膿の排出を促進し、さらに薬効がアップして前立腺炎とも縁が切れる日が早まるのだ。
 
老人の証明 DIB
2016.02.19
昨日、A中央病院の泌尿器科で預かった書類を持って、前回と同じ時間にYクリニックを受診する。

今日は予約日では無いがと、事情と流れを話して受け付けてもらう。
前回よりはやや大目の5人ほどがいたが、待つこと10数分ほどで尿バッグをぶら下げて診察室へ。
先日の血液検査の結果を見ながら、肝機能や腎臓の機能には全く異常は見られませんとのこと。
さらにA中央病院の検査結果と見比べ、8時間ほどで白血球数が大きく増えており、またCRP(炎症反応を表す数値らしい)が2.3倍以上になっており、これで前立腺炎でほぼ間違いないでしょうとのこと。
めちゃくちゃ辛い状況ではあるんだけど、まあ、けっこう安心したりもする。

そこで、今朝、管の中に次々と流れるピンクの長さ2~3cmのもやっとした塊のことなどを聞いてみた。
(1.5m程の管の端から端まで、そのピンクの塊が5cm程のほぼ等間隔でまるで地図記号のJRの線路の様に連なって流れて行く様は、何だかとても面白かったもので、つい何なのだろうと思ってだ)
この留置管の先には抜け防止のためにバルーンが付いているのだそうで、ピンクの塊はそのバルーンと膀胱がすれているために出来るものらしい。
図示してくれたので、そうか、これが噂に聞いた膀胱のバルーンと言うやつかと思い、これまで全く知らなかったことが分かるのはどんなことでも嬉しいと思いつつ納得する。
描いてくれた図は、目(穴)が二つあって、まるでムーミンに出てくるニョロニョロの様だったね。

また、尿道口から絞り出る様な膿について聞くと、それは前立腺から排出される膿だと言い、留置管については出来る限り設置をしない方が良いのだという。
設置しない方が前立腺からの膿の排出が促進されるし、投薬の効果も大きいのだそうなのだが、もちろんそれは相対的なことであり、排尿が全く出来ないのを放置すれば、膿が出切る前に、投薬の効果が現れる前に私は膀胱破裂で死んでしまう。

違和感についても聞いてみると、違和感の軽減と動作を優先させるのであれば、保険適用外だけどキャップを使用する方法がありますと言う。
保険適用外?いくらするの?でも、たかがキャップだよね、などと思いを巡らせつつ、え~い、物は試しと了解して交換してみた、いやもらった。

このキャップに付け替えると確かに糸の切れたマリオネットの様なもので、尿バックから切り離される訳だから動作に制約は無くなるものの、では全てが良いのかと言うと、残念ながらそうでは無くてやはりデメリットがある様だ。
当然のことながら、これは試した者にしか分からないことだ。
ちなみにこのキャップは、DIBキャップ(尿路用バルーンカテーテルのキャップ)と言うらしい。

メリットは日常動作に制約が無くなり、普段と全く変わらない生活が出来ている様に人には見えること。
デメリットは①排尿欲求の来る感覚が異様に短くなる(私の場合は約2時間ほどである)ため、夜間は寝た気がしないこと。②尿意を感じてから立つと強い切迫性の尿意となってしまうため、尿意と関係なく排尿する必要があること。特に夜間の睡眠時は100%予防が出来ない。③間隔が短くなるため、尿量は少なく回数が多くなって煩わしく感じること。④排尿の終了時にウォーターハンマー(水撃現象)の様に腰にズンと衝撃を感じるが、これがとても強い嫌悪感を生ずること。
水撃現象の発生は、尿が通常の様に徐々に減るのでは無くていきなりピタッと止まるためと思われる。

正直言うと、この④が最も嫌だと思う。次いで②、①、③の順かな。

医師から、抗生剤を飲み始めて6日後となる23日火曜日の朝に留置管(膀胱バルーン)を外してみましょうとの提案があり、了解。
ただし、「上手く尿が出ない様であるなら再設置となります」との、条件付でのことではあるのだが。


今朝は朝食を少し食べたが、しばらく経って猛烈な下痢をした。
昼食、夕食ともおかゆを主に食べた。
まだあまり食欲はもどってはいないにも関わらず、腹が鳴って腸は活発に動いているのが面白い。

ちなみに本日の診料費は380円と保険適用外のキャップ1,080円(税込み)で、計1,460円也。
累計で17,560円となった。
 
老人の証明 留置管
2016.02.18
今朝未明に、救急外来で指示された通りにA中央病院の泌尿器科を紹介状無し予約無しで受診する。

妻に送られて外来の入り口から入り、案内で場所を聞いて直接泌尿器科へ向かう。
妻が受付ておいてくれた受付票のバーコードで到着確認を行い、受付で昨夜の救急外来からの流れを説明して時間がかかる様であれば、導尿だけでも先にやって欲しい旨を伝えると、「先生に話します」とのこと。
「診察室×で呼ばれますので、その近くでお待ちください」とのこと。
「はいはい、導尿だけ先にやってもらえれば午後までだって待ちますよ」と、心の中で思う。

それほど期待はしていなかったのだが、1時間も待たない内に名前を呼ばれたので診察室に入る。
また同じ様に昨夜来の流れを話をしていくつか質問され、私はそれに答えた。
加えて、排尿が出来ないために水分も食事も丸二日出来ていないことを話すと、では点滴と導尿のための留置管を入れましょうと言うので、躊躇うこと無く即決でお願いした。

では処置室から呼びますので、その周辺でお待ちくださいとのことなので、その周辺へ行って待った。
15~20分位待った頃、エコー室にお入りくださいとアナウンスがあったので、またエコーからかと思いつつ中に入ると、では点滴をしますので腕を出してくださいと言うので腕まくりすると、昨日~昨夜来の採血と点滴のガーゼが点々と残ったままになっており、あらあらと笑われた。
古いガーゼを剥がして新たに点滴の針を刺し、続けて留置管の挿入をすることとなったのだが、未明の2回の導尿管の挿入で慣れているさと思っていたのだが、今回の留置管はそれとは全く別物だった。
痛さと違和感が全く違っていて思わず声だけでなく身をも捩ってしまったし、さらにはべっとりと脂汗が浮いているではないか。
ちなみに尿の量は500CC程だったが、昨夜の350CCから比べるとずいぶんと楽に感じたのは、点滴1000mlのためか、抗生剤2日分が効いたためか、まあ、両方であることは間違い無いけどね。

入れた後も痛さは続くし強い違和感も残ったままなので、看護師に救急外来の時とはずいぶん痛さが違うんですねと尋ねると、太さが違うんですよとのことだけで留置管のそれ以上の説明は無かった。
尿バッグの使い方を説明されてもさっぱり頭に入らないが、まあ、これしきのことだから難しいことは無いだろうと思い、ハイと良い返事をする。
その後、処置室のベッドが空いたのでそちらで休んでくださいと言われて移動したが、歩くのが辛い。

点滴は500mlと抗生剤を同時に入れて2時間半の予定とのことで、やはり寒気がしてくるのは救急外来の時と同じだが、処置室のベッドにはタオルケットがあったので、何とか震えずに凌ぐことが出来た。
やはり、救急外来であっても病院にはこれくらいの配慮があっても良いだろうと強く思う。
なにしろ救急だと名乗っているにも関わらず、平気で3時間も待たされてしまうんだからね。

点滴が終了して診察室から再び呼ばれ、その際に強い違和感を訴えたところ、「では痛み止めを2日分出しましょう」と言うこととなった。
また、「本日の処置の内容と検査の結果を手紙にしますので、明日Yクリニックへ届けて下さい」とのことで、本日の診療が終了した。

妻に迎えに来てもらい、精算機で支払いを行おうとしたところ「あれ、未明の救急外来分の精算も一緒に出来た」と言っている。
救急外来分は、仮払いの時点で「19日以降に清算可能」と書かれていたのだが、何故か本日、泌尿器科の分と合わせて支払うことが出来たということを言っているのだ。
清算に一日の余裕を持つことに何か意味があるのだろうかと思うが、私にはちっとも分からない。
が、だからと言って何ら問題は無いし、改めて精算に来る手間が省けたのだから文句は無いのだが。
ちなみに救急外来分が7,190円、泌尿器科分が2,140円の計9,330円だった。

妻の運転で調剤薬局に寄ってからベースに帰ったのだが、そのときの時間は午後2時30分頃になっていたので、やはり6時間以上も病院に居たことになるが、1月の整形外科でひたすら順番を待つことに比べれば、その半分弱を点滴の時間が占めていたことを思えば、何てことも無い。

食欲は戻らないものの、尿バッグと繋がってはいるものの、安心して水分をたっぷり摂ることが出来るのは、この上ないほども幸いなことだ。

ちなみに薬代が2日分で310円、診料費との合計は9,640円となり、辛うじて1万円内には納まった。
累計では16,100円となる。
 
老人の証明 救急
2016.02.18
昨夜というより今朝、未明に妻に運ばれる様にしてかろうじてベースに帰って来たのが午前3時半。

本日は改めてA中央病院の泌尿器科へ来院するようにとの指示に従い、病院へ行く予定だが、先月の整形外科同様に紹介状が無くて初診となるため、現在は妻が総合の受付票(受付番号)を取りに行ってくれている。
整形外科の時は午前9時から待って診療を受けたのは午後1時30分を回っていたが、そんなに時間がかかると膀胱が破裂してしまいそうで、全く食事も水分も口に出来ない。
水分は昨日の午前中に400~500CCほど取ったきりで、それ以降は薬を飲む以外に口にしていないし、食事については食事をすると水分が欲しくなるに決まっているので朝から全く口にしていない。

以下は昨夜の救急外来の医師の指示に従ってA中央病院へ出発するまでの間に、取り急ぎ昨夜の事を記録しておく。
10~15分間隔で立っていられない程の強い尿意があるものの、夕方のYクリニックでの採尿時以降は一滴も排尿が出来てていない状態が続き、ほとんどトイレに座りっぱなしで唸っていた。
夜9時過ぎになって、妻が「乗せて行くから、そんなに苦しいんだったらA中央病院の救急外来に行って出してもらおう」と言うので、乗せて行ってもらうことにした。
ちなみに、Yクリニックから帰ってきた際にYクリニックの医師から言われた「もし尿が全く出なくなって苦しい様だったらA中央病院の救急外来で管を入れて尿を抜いてもらう様に」と言うことは話してあったのだ。

A中央病院の救急外来受付に着いてみると待合室には大勢の人がおり、待ち時間を確認すると2時間ほどと言うので待つことにした。
この間も10分~15分間隔ほどで立っていられない程の強い尿意が続いているため、大部分を病院のトイレに座って待っていた。
待ち時間が2時間なら11時過ぎには呼ばれると思ってその頃に待合室に戻ったが、一向に呼ばれる気配が無いので再びトイレに戻り、妻に待合室で持ってもらった。

3時間ほど待って日付が今日に変わって間も無くの頃に名前を呼ばれ、診察室に入った。
昨日Aクリニックで診察を受けたこと、検査の内容と診断はまだ出てはいないがほぼ前立腺炎と尿路感染症だろうと言うことであったこと、木曜日はYクリニックの休診日であることを伝え、もし尿が全く出なくなって苦しいようだったら救急外来で管を入れて尿を抜いてもらう様に言われたことを伝え、それをお願いしたいと伝えた。
担当医師は、血液培養をするために2箇所から採血すると言い、前立腺の触診は菌を撒き散らかすことになりかねないので今日はやりませんと言い、導尿と500mlを2本点滴を行うことを言った。
このやたらと強い排尿欲求から開放されるのなら、再びの採血だろうと何の異存も無かった。
腕の採血は夕方とほぼ同じ様な場所で、もう一箇所は股からの採血だったがこれが思いの外痛くて、思わず声が出てしまった。
腕から採血するのは、採血しやすいだけでなく痛さも感じ難いからなんだなと、妙に納得できた。

初めて行う導尿管の挿入は確かに痛く、思わず「おっ」と声を出してしまったが、排尿される喜びがはるかに勝った。
排尿された尿量は350CCだったそうだが、排尿されている間は全く排尿している感覚が無かった。
ただ、一番最後の尿が出切る瞬間にだけ強力な違和感があり、つい腰を浮かしてしまった。
同時に点滴も繋がれ、点滴が終了するまで待合室で待っている様にとのことだった。

点滴をしている間はとにかく寒く感じられ、ガタガタと震えて3時間足らずをひたすら待っていた。
液温の低い点滴液を直接血管に入れるんだからそりゃあ寒く感じるはずだろうとは思うが、何とか配慮は出来ないものなのだろうかと、少し余裕が出来たためか震えながら思った。

点滴が終了したのが午前3時頃で、その旨を伝えて再び診察室へ。
「途中、トイレに行ってみましたか」と問うので、「行ってみましたがやはり一滴も出ません」と答えると、「それでは点滴が1000ml入っているので、もう一度導尿しておきましょう、そして明日もう一度、改めてA中央病院の泌尿器科を受診して下さい」と言った。
導尿によって辛さを軽減してもらえるのだから、もちろんそれに異存のあるはずも無い。

A中央病院の救急外来での診療費の支払いは仮払機で1万円を仮払いして後日清算する仕組みのため、現時点では不明。
ちなみに滞院時間は6時間以上となった。

1000mlの点滴が終わったばかりで導尿をしてどれだけ排尿できるのか、果たして明日、いや今日の受診の際にどれだけの尿が膀胱に溜まるのかが分からない不安があったが、待合室に居さえすれれば、どうしても我慢が出来なくなった時にはその旨を訴えて何とかして貰えれえるだろうと考えて、半ば安心の態でベースへ帰って来た。
今現在、服薬の際以外の水は飲んでいないためか、昨夜の様な立っていられない様な強い排尿欲求は起きておらず、軽い尿意だけが続いている。

妻が、「家にいても仕方が無いのだから病院へ行くよ」と言っているので、A中央病院の泌尿器科にて、ひたすら強い排尿欲求の恐怖に耐えつつ待つことにする。

願わくば午前中の診療を!いや、午前11時には、いや、妻の献身に応えて午前10時には。
 

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