老人の証明 DIB
2016.02.19
昨日、A中央病院の泌尿器科で預かった書類を持って、前回と同じ時間にYクリニックを受診する。

今日は予約日では無いがと、事情と流れを話して受け付けてもらう。
前回よりはやや大目の5人ほどがいたが、待つこと10数分ほどで尿バッグをぶら下げて診察室へ。
先日の血液検査の結果を見ながら、肝機能や腎臓の機能には全く異常は見られませんとのこと。
さらにA中央病院の検査結果と見比べ、8時間ほどで白血球数が大きく増えており、またCRP(炎症反応を表す数値らしい)が2.3倍以上になっており、これで前立腺炎でほぼ間違いないでしょうとのこと。
めちゃくちゃ辛い状況ではあるんだけど、まあ、けっこう安心したりもする。

そこで、今朝、管の中に次々と流れるピンクの長さ2~3cmのもやっとした塊のことなどを聞いてみた。
(1.5m程の管の端から端まで、そのピンクの塊が5cm程のほぼ等間隔でまるで地図記号のJRの線路の様に連なって流れて行く様は、何だかとても面白かったもので、つい何なのだろうと思ってだ)
この留置管の先には抜け防止のためにバルーンが付いているのだそうで、ピンクの塊はそのバルーンと膀胱がすれているために出来るものらしい。
図示してくれたので、そうか、これが噂に聞いた膀胱のバルーンと言うやつかと思い、これまで全く知らなかったことが分かるのはどんなことでも嬉しいと思いつつ納得する。
描いてくれた図は、目(穴)が二つあって、まるでムーミンに出てくるニョロニョロの様だったね。

また、尿道口から絞り出る様な膿について聞くと、それは前立腺から排出される膿だと言い、留置管については出来る限り設置をしない方が良いのだという。
設置しない方が前立腺からの膿の排出が促進されるし、投薬の効果も大きいのだそうなのだが、もちろんそれは相対的なことであり、排尿が全く出来ないのを放置すれば、膿が出切る前に、投薬の効果が現れる前に私は膀胱破裂で死んでしまう。

違和感についても聞いてみると、違和感の軽減と動作を優先させるのであれば、保険適用外だけどキャップを使用する方法がありますと言う。
保険適用外?いくらするの?でも、たかがキャップだよね、などと思いを巡らせつつ、え~い、物は試しと了解して交換してみた、いやもらった。

このキャップに付け替えると確かに糸の切れたマリオネットの様なもので、尿バックから切り離される訳だから動作に制約は無くなるものの、では全てが良いのかと言うと、残念ながらそうでは無くてやはりデメリットがある様だ。
当然のことながら、これは試した者にしか分からないことだ。
ちなみにこのキャップは、DIBキャップ(尿路用バルーンカテーテルのキャップ)と言うらしい。

メリットは日常動作に制約が無くなり、普段と全く変わらない生活が出来ている様に人には見えること。
デメリットは①排尿欲求の来る感覚が異様に短くなる(私の場合は約2時間ほどである)ため、夜間は寝た気がしないこと。②尿意を感じてから立つと強い切迫性の尿意となってしまうため、尿意と関係なく排尿する必要があること。特に夜間の睡眠時は100%予防が出来ない。③間隔が短くなるため、尿量は少なく回数が多くなって煩わしく感じること。④排尿の終了時にウォーターハンマー(水撃現象)の様に腰にズンと衝撃を感じるが、これがとても強い嫌悪感を生ずること。
水撃現象の発生は、尿が通常の様に徐々に減るのでは無くていきなりピタッと止まるためと思われる。

正直言うと、この④が最も嫌だと思う。次いで②、①、③の順かな。

医師から、抗生剤を飲み始めて6日後となる23日火曜日の朝に留置管(膀胱バルーン)を外してみましょうとの提案があり、了解。
ただし、「上手く尿が出ない様であるなら再設置となります」との、条件付でのことではあるのだが。


今朝は朝食を少し食べたが、しばらく経って猛烈な下痢をした。
昼食、夕食ともおかゆを主に食べた。
まだあまり食欲はもどってはいないにも関わらず、腹が鳴って腸は活発に動いているのが面白い。

ちなみに本日の診料費は380円と保険適用外のキャップ1,080円(税込み)で、計1,460円也。
累計で17,560円となった。
 

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