クラインガルテン
2016.05.23
類は友を呼ぶと言うのだろうか、町内にクラインガルテンを計画する人から連絡があった。

「クラインガルテン(独:Klein Garten)」とは日本語に訳すると「小さな庭」の意であり、ドイツで200年ほどの歴史をもつ農地の賃借制度であって、クラインガルテン運動を広めたシュレーバー博士にちなんで「シュレーバーガルテン」とも呼ばれる。
都市環境での長期に渡る労働で健康を害した人人が郊外に農園を借りて生活し、のんびりとした自然の中で健康を取り戻す活動として誕生したもので、クラインガルテンの敷地内には、一般的に「Laube」と呼ぶ賃貸の小屋が設置されている。

日本においてもクラインガルテン協会や各地域においてクラインガルテンが設置され、老後の生き甲斐や余暇の楽しみの創出という役割だけでなく、子どもたちへの豊かな自然教育の場として大きな役割を果たしており、農業を通して自然と人とのふれあいを深めていく滞在型や日帰り型の市民農園のひとつとして人気がある。


たまたま8~9年ほど前に、宿泊施設付き家庭菜園の計画をしたことがあった。
小屋造りをしていた私に土地の有効利用を相談する人があり、団塊の世代が定年退職して盛り上がる商売は釣り関係と家庭菜園と自動車の修理工場だと言うその人は、複数所有する土地の有効利用の方法として都市部の団塊の世代向けに分譲式の宿泊施設付き家庭菜園の計画を建ててみてくれないかと持ちかけて来たのだ。

その人は、すでに釣堀を取得・所有しており、妹のご主人とその息子が自動車板金工場を経営していて、次は宿泊小屋付きの家庭菜園を始めたいのだと言うことだった。

一団の土地に、10㎡未満で計画した小屋付きの家庭菜園を賃貸・分譲両面から数棟分を計画した。
現地で見たことのある、アメリカの農業用エステートをイメージして計画してみたのだ。

その後、その土地は産廃を埋め立てた土地であることが判明したり、排水が上手く出来なかったりして残念ながら計画を断念した。
その話は誰にもしたことが無かったのだが、再びそんな話が巡ってくる巡り合わせを奇遇に思うが、今度の話は農家の再利用から始めるとのことなので、実現する可能性が高いと思う。

ちなみに、距離的には光ベースからは2.5kmほど離れているが光ベースと同じ大字の地であり、光ベースの方が500mほど駅近の地ではあるが、面積は15倍ほども大きい。


これを計画の参画することは、我が「Kトピア」に一歩近づくことになるに違いないと思う。
 

- CafeNote -