新畑(畝)開墾
2016.03.13
昨日今日と2日をかけて、第1ベース敷地内の東側に2つ西側に1つの新たな畑(畝)を開墾した。

昨年、間に合わせで急遽開墾した西側の2畝は風当たり日当たりに難があっていまひとつ成績が悪く、これを念のための際の予備に退役させることとし、新たにそれに代わる2畝と、西側に設置してあった0.75坪の仮小屋を解体してその跡地を新たに開墾することで、昨年よりも1畝多い全8畝(+予備2畝)体制とすることを計画した。
ちなみに山桜の南側は果樹スペースとして防草シートを張り、果樹鉢を一括して並べるスペースとして整備をし、さらに畑部分と果樹スペース全体を防風ネットで囲う計画を立てたのだ。

それにしても、たった3つの畝を開墾するのに2日間も掛かったのには、もちろん訳がある。
昨日は曇り空で作業は容易だったのだがついつい果樹の手入れにも手を出してしまい、本日は雨模様でほとんど作業が出来なかったのも理由ではあるが、最大の理由は以下の様なものだ。

いつ頃からそこに有るのかは定かではないが、第1ベース敷地内には樹齢20数年と思われる山桜の木があって、樹高6~7m、枝の直径は概ね12~3m程と推定している。
15年間ほど私は当地を留守にしていたため、その間に生えて育ったものと思われ、私が戻った数年前には十分に大木として存在していた。

春には花を、夏には大きな日陰を提供してくれるし、秋には台風の風の緩和をしてくれるので、それなりに重宝していたと言うことは確かにある。
しかし一方では葉が茂ったあとには毛虫球がいくつも出来、強い風が吹くたびに毒毒しい色をした毛虫がそちこちに飛び散って花と言わず野菜と言わず、果樹と言わずに手当たり次第に葉を食い荒らすので、駆除に大わらわとなるのが常だった。
昨年の秋のこと、葉が散ったあとでこの山桜の伐採を決め、少しづつ枝を下ろしていて、残りはすでに全体の1/3ほどになっているが、伐採した枝の処置(薪ストーブが壊れたが更新をしていないために、現在は敷地内に山積み)に困って途中でストップしている。

先ず大枝を2本下ろしてからその山桜の北側の部分(敷地の最も東側に位置する)に2畝を開墾した。
この新たな畝については、当然のことながら山桜の根元なので大きな根が有り、他にも直径6~7cmほどの椿が3本と20cm程の椿が1本、ツツジが1本あって、その絡み合っていて根を掘り出すだけで終わってしまったという訳だ。
なお、これまでの様に振るいをかけて石や土の塊を取り除く作業は行わないこととした。

来週は転地返しを行って牛糞堆肥と腐葉土を鋤き込む予定であり、次の週には苦土石灰を入れて寝かせ、4月第2週にはマルチングを行って準備万端整う計画を立てている。
第3週には昨年より10日早い定植を行い、梅雨前の出穂を見るのを予定している。
 
畑開墾_回想
2015.11.21
初めて「畑」を作りたいと思ったのは4年前のことだった。

そう、私が思ったのは「畑」、野菜や作物では無く畑を作ってみたいと思ったのだ。
明確な理由は無かった様に思うが、もしかしたら東日本大震災の影響があったかも知れない。
そこで妻が丹精こめている花畑の一角を空けてもらえないかと聞いたところ、軽く一蹴された。
「無理無理、畑のことなんか、な~んにも知らないでしょう」だって。
確かに非農家の生まれの私には、畑を作ったり耕したり、作物を作った経験は全く無い。
妻だって無いはずだが、30年以上に渡る草花を育てて来た知識と実績は認めざるを得ない。

次の年、再び花畑の一隅に畑を作らせてもらえないかと聞いたところ、「何作るの?」
「お、とりあえず話を聴いてくれそう」と思って必死にプレゼンした結果、「いま、移動できるのはここだけ」と言って、花畑のど真ん中を空けてくれることになった。

このど真ん中の位置というのは、他の花に傷を付けずに出入りするのが難しいため、何だか文句を言われそうだと思いつつも気の変わらない内にと、急いで作業を行うことにした。
先ず、妻が畝として作る部分にある必要な花を、鉢上げしたり植え替えを行った。
その終了を待って畝部分の土(山砂)を掘り出し、バケツに入れて駐車スペースまで運ぶ。
駐車スペースにはベニアを敷き、ふるいに掛けて球根や小石、土塊を除いた土を山にする。
そこに腐葉土・堆肥をスコップで力任せに混ぜ込み、バケツで畝に戻す作業を延々行った。
途中で放棄しようかとも思ったが、妻に何を言われるか分からないし、これ以上、頭が上がらなくなるのはまずい。
1m×2m程の畝だが、たっぷり丸2日間もかかってしまった。

私は、すぐにも種を買って来て蒔こうと思ったが、「すぐは駄目だ」と妻が言う。

「まず、苦土石灰を撒いてから少なくとも1週間、出来れば2週間我慢すること」だそうだ。
「クドセッカイって何だ?徳川家康の厭離穢土みたいな石灰か」と思ったが、何だか分からん。
どうやら、雨によって酸性化された土壌を中性化するために使用するものらしい。

「じゃ、買いに行こう」と思ったら「物置(自作2号 1.25坪)に有る」という。
妻に実演してもらって2週間、途中で雨が降るのを楽しみしながら待ちに待った。

2週間経って、蒔いたラディシュの種(実際には妻が蒔いた)。
芽が出たと思ったら、あっという間にダンゴ虫たちの餌食になってしまった。
これには意気消沈し、後に何をどうするのかなどと考える気力もなくなってしまった。

しかしそこは、土いじりに慣れた妻がいる。
ナスの苗2本とミニトマトの苗一本を買ってきて、手際よく植えつけた。

結果はなかなかの豊作で、これに気を良くした私は次の年にはさらに畝を増やすこととなった。

- CafeNote -